Martin 000-42 バックウエスト部のバインディングはがれ修理
Martin 000-42 ですが、バック左側ウエスト部のバインディングが5cmぐらいはがれています。シュリンク(収縮)がきつくバインデイングにかなりのストレスが掛かっています
薄い紙を挿し込むとはがれの様子がよく分かります
当初は当て木を作ってハタガネ接着の予定でしたが、思ったよりシュリンク(収縮)がきつめでプレスによる接着では難しいと判断し、ヒールキャップまではがしての接着方法に切り替えました
ホットエアガンでバインディングを温め、接着剤を緩めてからパレットナイフなど使ってはがしていきます
パレットナイフをすき間に挿し入れてはがしていきます
サイド面はスキマゲージを挿し入れてはがしていきます
なんとかダメージ無しにヒールキャップまではがすことが出来ました
バインディングを再接着する前に塗膜のケバやバリをペーパーで取り除いておきます
バインディングの収まりを確認して問題が無ければタイトボンドで再接着します。はみ出たボンドを拭き取りながらマスキングテープを貼って固定していきます。これを2~3回繰り返すとボンドのはみ出しをほとんど拭き取ることが出来ます
ウエスト部のパーフリングが一部はがれていましたので、しっかり接着するため、当て木を使ってハタガネクランプします
バインディングを接着をし直した結果、約2mmのすき間が空きました。この分だけ縮んだことになります!
同じようなアイボロイド・バインディングでピースを作りすき間に埋め込みます
接着後、ノミなどを使ってツラ出しして、周りのバインディングに合わせて色合わせします
塗膜の欠けている箇所をタッチアップします
タッチアップ箇所が十分乾燥したらツラ出し研磨し、ハンドポリッシングで仕上げます
オーバー塗装無しでもほとんど違和感がない状態に仕上がりました
バインディング修理のほかにナット交換、弦高調整なども行ないましたのでライブでも即活躍出来る状態になりました!