Gibson F-5L マンドリンのピックガード位置修正
Gibson F-5Lを修理します。主な修理依頼はフレット交換、MOPナット交換、ブリッジ調整なんですが、それらより気になったのはピックガードの取り付け位置です。ピックガードが反り返っていてツラ位置が1弦とほぼ同じ高さになっている為、手が当たって弾きづらいのです。ということでメインの修理を完了してからピックガードも修正することになりました
写真がピンボケになっていて分かりづらいですが、ピックガードのツラ位置がほぼ1弦と同じくらいの高さになっていて弾きにくくなっています
まずオリジナルピックガードをはずしてピン穴を丸棒で埋めます
オリジナルのピン穴より1mm程度下側にガイド穴を開けます
ガイド穴に沿ってピンバイスでピックガードの固定用ピンと同じ径の穴を開けます。少しぐらいきつめのほうがいいかもしれません
オリジナルピン穴より1mmほど下側に開け直しました
ピン穴を下げたことに合わせてブラケットの留め板も短くする必要があり、同じような素材を集めて作り直します。素材4枚をアロンジェルで接着します
左側がオリジナル留め板、右側がピン穴変更に合わせて作った留め板
同じような素材で同じくらいの厚さで4プライの留め板を作ります。(べっ甲セル/アイボロイド/黒プラ/アイボロイド)
オリジナルより約8mm短くなりました
ピックガードの裏に付いているブラケット固定のブロックがトップに触れないように、ギリギリの高さで調整します
絶妙なポジションでセットすることが出来ました。1弦からのクリアランスもバッチリです!
ブラケット固定のブロックもトップに触れておらず、いい感じです!
正面から見るとほとんど変わりません!
ピックガードの位置も修正し、フレット交換、MOPナット交換、ブリッジフィッティング、サドルにてオクターブピッチ調整も完了し、ストレスも無くなり思いっきり弾くことが出来るようになりました!