ARIA MM-85 (セルマー系ギター)のテイルピース位置修正、及びK&K ピックアップの取り付け
ARIA MM-85(セルマー系ギター)にK&K Twin Spot Internal ピックアップを取り付ける依頼ですが、その前に指板に対して弦全体が左側に寄っていて見た目にも気になるので、まずそこを修正することになりました
またブリッジの弦溝もバランスがあまり良くなかったので一旦溝を埋めてやり直すことにしました。弦溝を全部埋めたらまず1弦と6弦の溝を指板両脇の振り分けを見ながら決めて軽く溝を付けます
ブリッジ上の1弦と6弦の弦溝を指板両脇の振り分けに合わせると、現状テイルピースの位置が左に寄っていることが分かります
そこでギターをホールド台に固定して、テイルピースをセンターが合う場所へずらして弦の収まりを確認します
この位置が指板脇の振り分け、ブリッジの1弦と6弦までの間隔、及びテイルピースの位置などがすべて合う位置になります
この位置にネジ穴をあけてテイルピースの留めネジを取り付けます
テイルピースの留めネジを仮止めしたら一旦はずして、次にエンドピンジャック用の穴開け作業に移ります
旧ネジ穴をマホガニー丸棒で埋めます
テイルピースの位置を修正したら、K&k Twin Spot Internal の取り付けをします。まずテイルピースにエンドピンジャック用の穴を開けます。合板にテイルピースを仮留めしてリーマーでジャックが入る径まで広げていきます
テイルピースのジャック穴が開いたら、ボデイエンドに留めネジでセットし、エンドブロックにジャック穴を開けます
K&K Twin Spot Internal の取り付けはStringphonicギターの修理実例を参考にして下さい
ピックアップの取り付けが完了しました。エンドピンジャックも上手くテイルピースに取り付けできました
最後にブリッジの弦溝付けをします。String Spacing Rule を使って2,3,4,5弦の溝を付けます。ついでに弦高も調整します
テイルピースもいい感じにセット出来ました!
指板、弦、ブリッジ、テイルピースのセンター合わせが完了し見た目にも良くなりました。K&K Twin Spot Internal もセットアップしたのでライブでもジャムセッションでも安心して使える状態になりました!