Martin 000-16GT のネックヒール部すき間修正
このMartin 000-16GT はよく鳴ってはいるのですが、ネックヒール部にすき間があり見た目にもあまりよくないので修正します。ネックアングル、指板の通しはそれほど悪くはありません
すき間ゲージがヒール全体に入り込むので見た目にもあまり良くありません。おそらくジョイントネジがゆるんでいる可能性があります
念のためシリアルプレートをはがしてジョイントネジの状態を確認することにしました。その前にプレートに貼られたバッテリー用ベルクロシートを手でゆっくりはがします
とりあえずベルクロシートははがしました。次にシリアルプレートをはがしますが、かなり強力に付いていますので、そのまま手ではがすのは無理があります
そこで指板はがし用のラバーヒーターを利用してプレートを温めて接着剤を柔らかくしてはがすことにしました。あまりやり過ぎるとプレートが焦げる可能性がありますので加減しながら慎重に行ないます。接着剤がゆるんだらパレットナイフなどを挿し込んではがしていきます
なんとか上手くはがすことが出来ました。やはりジョイントネジがゆるんでいました。ネジの締め直しをすればすき間は解消されると思います
シリアルプレートはアクリルフォーム系の両面テープで接着されているようです。接着剤残りをホワイトガソリンで拭き取り、同じタイプの両面テープを貼ります
ネックジョイントネジです!(サイズは測り忘れました)
ラチェットハンドルにプラスのドライバービットを付けてジョイントネジを締めます
ラチェットハンドルを使うと結構キツメに締め付けすることが出来ます。これによりヒールのすき間は完全に無くなりました。弦を張ってヒールの状態を確かめましたが問題ありませんでした
ネジの締め付け状態、ヒールの状態を最終チェックし問題がなければシリアルプレートを元の位置に再接着します。LEDライトを使ってネックブロック全体を照らすとプレートの影が出にくくなり、目視確認しながらの作業がし易くなるのでブロックの中心に収めることが出来ます
上手く元の位置に取り付けることが出来ました!
バッテリーのベルクロシートを再びシリアルナンバーの上に貼ってはギターがかわいそうなので、1弦側ウエスト部裏板に取り付けました。ここならPUを外さなくてもバッテリーを取り出すことも可能です
収まりもいい感じです!
ロッド調整、ナット調整をしてから、最後にサドルにて弦高を調整して完了です!