Martin 00-15M のネックリセット

ID2348-6.JPGMartin 00-15Mですが、ネックヒール部にすき間があり指板も腰折れ状態になっています。そのため弦高がかなり高く、1弦-2.6mm、6弦-3.4mmぐらいあり、ネックアングル修正及び弦高調整が必要です

ID2348-7.JPGネックヒール部にはスキマゲージが入ります。ボルトが緩んでいるのかもしれませんので、まずネックブロックのプレートを外してボルトを締め直してみることにしました






ID2348-14-2.jpgプレートは両面接着テープで接着してありますのでパレットナイフなどでキズを付けないように慎重に外します

ID2348-30.JPGプレートを外したところ。ボルトを締め直してみましたが腰折れ状態は直りませんでしたので、一旦ネックをはずしてアングルを修正することにしました


ID2348-36.JPGボルト外しにソケットレンチセットのドライバーを使用します




ID2348-40.JPGラチェットドライバーを使ってボルトを外します

ID2348-50.JPG接着シートの残りはホワイトガソリンで拭き取ります

ID2348-54.JPGネックブロックをクリーンアップしたところ

ID2348-56.JPGラバーヒーターで指板を温めて15F辺りまではがします

ID2348-65.JPG専用工具を使って指板を慎重にはがします

ID2348-72.JPG指板をはがしましたが、ネックはびくともしませんので、おそらく接着剤がジョイント部まで入り込んでいると思われます。そこでスチームを入れて外すことにしました。ボルト穴には耳栓を詰めてスチームがなるべく漏れないようにします

ID2348-254.JPG15Fに2mmの穴を開けてジョイント部にスチームを入れて接着剤をゆるめ、ネックを外します

ID2348-81.JPGネックを外したところ

ID2348-85.JPGやはり指板以外のジョイント部付近まで接着剤が回り込んでいました

ID2348-107.JPG接着剤残りを除去してからネックアングルを修正します

ID2348-165.JPG120番又は220番を使ってネックアングルを修正します

ID2348-210.JPGフレット上の通しとブリッジ高さとの兼ね合いを見ながら、ネックアングルを決めます

ID2348-182.JPGアングルが決まったら指板接着面にスクラッチを入れて密着が良くなるようにしておきます

ID2348-241.JPG指板面にタイトボンドを付けたら、まずボルトをセットし十分締め付けます。次に指板面をクランプで接着します

ID2348-261.JPG接着後、14F以降の指板上のゆがみを修正してから、同じタイプのフレットにて打ち換えます

ID2348-272.JPGボルトの締め付け具合を再確認したらプレートを元の位置に貼り直します

ID2348-279.JPGネックアングルの修理が完了しました

ID2348-280.JPGネックヒールのすき間も無くなりいい感じです!

ID2348-302.JPG指板の腰折れ状態も解消しました!

ID2348-278.JPG指板状態が良くなったため弦高も低めにセット出来るようになり、かなり弾き易くなりました!