Gibson L-30ですがトップが20cmぐらい割れていて段差になっています

段差は1.5mmぐらいあり、手で押しても全く動きません

ブリッジクランプをFホールから挿し入れ、段差のところで持ち上げてもびくともしません

結局、ブリッジクランプに当て板をして段差部をゆっくり静かにプレスして元のツラ位置まで戻しました

なんとかツラ位置が合いましたのでこのままの状態をキープして接着します

接着に使用した工具類です

割れ箇所のアーチに合わせて当て板を作ります。なるべく圧が均等に掛かるようにします

バインディング付近はアーチがきついので、塩ビ板に切れ目を入れて沿わせます

バイオリン・クランプやハタガネのセットなど、作業手順を考慮し接着剤はタイトボンドを使用しました。表側からのみならず裏面からも接着剤を注入してなるべく割れ目に浸透させます。トップ表面と当て板の間にはワックスペーパーを挟んで接着剤がくっ付かないようにします

クランプ類をはずしたところ

割れ止めクリートを設置するため割れ目に沿って内側に線を引きます。マグネットを使って位置を把握します

内側にはクリップをカットしたガイド棒で割れ位置を把握し、線を引きます

ガイド棒の先に鉛筆を取り付け割れ目に沿って線を引きます

別の位置に設置されていたクリートを参考に同じような形状でクリートを作ります

割れ部に割れ止めクリートを設置します

割れ部の凹み箇所にはウッドパテを充填してツラ出しします

パテ埋め箇所を着色タッチアップします

割れ跡は残りましたが健康的になりました

元々ルックスが最高のギターですが、音もよく鳴っていて、これで心置きなく弾くことが出来るようになりました！