Ovation 1863-4 のトップ割れ修理

ID2282-14.JPGオベーション・ギターによくあるトップ割れです。割れ部が少しせり上がっています

ID2282-62.JPGブリッジ後部からボディエンドのバインディングまで割れています





ID2282-74.JPGトップ裏側を濡れ布で濡らし、しばらくクランプで押えてせり上りを矯正します。割れ部がある程度フラットになったらアロンアルファを注入してクランプ接着します。特製ホールド台で両脇からプレスし、上下からはワックスペーパーを挟んでアクリル板で押さえサウンドホール・クランプで固定します


ID2282-89.JPG割れ部に接着剤がはみ出ていますがワックスペーパーなのですぐにはがせます




ID2282-99.JPG接着剤がトップ裏側まで浸透しているの確認出来ました

ID2282-90.JPG割れ筋にダメ押しを兼ねてタッチアップしてよく浸透させます

ID2282-100.JPGブレーシングの配置を確認して割れ止めクリートの設置位置を決めます

ID2282-122.JPG予定した位置に割れ止めクリートを設置します。タイトボンドで接着します

ID2282-158.JPGトップに付いた接着剤残りを研磨して取り除きます。まず両側にマスキングテープを貼り、パッドを使って接着剤残りのみを削り落とします 

ID2282-167.JPGある程度まで研磨したらマスキングテープをはがし直接塗膜を研磨し接着剤残りを完全に取り除きます。塗膜が歪まないように研磨するのが案外難しいんです

ID2282-168.JPG割れ部の平面が出たら、あとはひたすらハンドポリッシングして研磨キズを無くします

ID2282-182.JPG若干割れ筋が残りましたが、ちょっと見ではほとんど分かりません

ID2282-180.JPGオーバー塗装無しでも全く問題ないぐらいの仕上げになりました!